この間の日曜日の夕方、Eテレの子供番組を見ようとテレビをつけたら「猫のしっぽ、カエルの手」がやっていた。
ベニシアさんの家が好きで録画してるんだけど、最近は忙しくて見てなかった。
チラ見してたら見たことのある家具が…。
この間の放送↓
この岩谷堂という岩手の家具屋さん、うちの食器棚を作ってくれた工房だった。
これは10年前、結婚する時に両親が送ってくれたもの。初めはいらないと断ったのだけど、「結婚するのだから記念に」と言われ選んだんだっけ。
ちなみに先に嫁いだ妹は船箪笥を選びました。
船箪笥もいいなと思いましたが、それを選んでたら娘が押しまくって大変だったかも…。
うちの実家はほとんどこの岩谷堂の家具です。
で、その食器棚はこちら↓
ガラスがない伝統的な水屋箪笥もあって、本当はそっちが欲しかったのだけど中が見えないと使いづらそうなのでガラスありにしました。
左側のプロレスラー、グレードサスケの写真は気にしないでください。旦那さんの名前入りでもらってきて、趣味ではないのですが飾ってます。来客は「これウケ狙い?」とかなりの確率で喜びます(笑)
食器棚の右上の緑の丸いのは昔流行ったザク豆腐の容器です。これでカメムシを捕まえて容器の下に葉書をスライドさせて閉じ込めると、カメムシを刺激することなく捕獲できます(笑)
左上のスペース↓
右上のスペース↓
だいぶ減らしたんですが、食器でギチギチです…。
下の段の左↓
下の段は自閉症の娘がいじっても問題ないような物しか入れてないのでスカスカです。本当はこっちにも食器を入れたいんだけど、あと数年は無理かな…
下の段の左↓
こっちはティッシュペーパーとトイレットペーパーの予備入れ。あと花瓶。結構たくさん入ります。こっちも娘は興味がないのかあまりいじりません。
真ん中の段の引き出しはハンカチやティッシュ、ホッカイロを入れてます。
で、ちょっとマニアックな話を…
この食器棚は欅の材を摺漆という塗り方で仕上げてあります。
摺漆(すりうるし)という技法は簡単に言うと、色が入ってない状態の漆を塗っては拭きとり塗っては拭き取りを繰り返して、艶を上げて仕上げる方法です。
塗っては拭き取るんだから簡単じゃない?と思われるかもしれませんが、漆の筋を残さず綺麗に拭き取るのはかなり難しいです。あと、摺漆をする際、木材の研磨はかなりしっかりやらないと、研磨傷が浮き出て仕上がりが汚いです。
漆の仕事もしていたので、見ると綺麗な仕事かそうでないかはだいたいわかります。
うちで唯一立派な家具はこれかも…。
他の家具は学生時代に作った自作の家具か実家から持ってきた古い家具たち、あと旦那さんが使ってたエレクター。テイストがバラバラです(笑)
それにしてもこの食器棚は、311の大地震の時でもビクともしませんでした。欅の食器棚なんで重いし、食器も大量に入っていたからかな。
この食器棚、実は上の部分と下の部分が別れているのですがそれでも大丈夫でした。
岩谷堂のサイト↓
いつかこの工房も行ってみたい。