先週から旦那さんと庭の物置と家の納戸の片付けを進めてた。
旦那さんの転勤がもうなさそうなので、ずっとしまってあったガスコンロも捨てることに。他にも娘のサイズアウトした自転車、蓋の壊れたコンテナ。使ってない棚板、などなどをRV車の後部座席を倒して詰め込んだ。
震災の時に住んでたアパートで使ってた照明がダンボールに入ったままの状態で出てきたので、それも捨てることに。
その照明をチラ見したら震災時の事を思い出し…。
あの日あの時、アパートの外の駐車場で地震が起きて、しばらく娘と車の中で待機してた。心臓がバクバクして必死でラジオを聞いていた。
地震がおさまってからおそるおそるアパートへ戻ったっけ。
家の中はぐちゃぐちゃで、幸いにも停電にはならずにこの照明が付いてた事。
そう、あの時のアパートの部屋にはこの照明がついてたんだなあ。そう思うとすっかり当時の事を思い出してしまった。
何度かブログで書いてるけど2011年の4月から半年間、福島第一原子力発電所の所在地である大隈町に半年住む予定だった。しかも住む予定だった場所は原発から5キロのところ。
2011年の2月28日、旦那さんと産まれたばかりの娘を連れてはじめて行った大隈町は、最初で最後の大隈町になってしまった。
3月の初めに引っ越していたら、大隈町で震災にあってただろう。もしかすると、津波にあってたかもしれない。旦那さんと別々で避難してたかもしれない。よそ者で来たばかりだから、避難所すらわからなかったかもしれない。いろんな「かもしれない」が、頭をよぎる。
いまだに原発の亡霊に取り憑かれてるみたい。
亡霊が生きた人間の残像なら、原発の亡霊は生き霊みたいな感じかな。
時々現れるこの亡霊を退治するつもりで、この照明もゴミ処理場へバシッと捨ててきたら、だいぶ気持ちがすっきりした。
不要なものを捨てるというのは、健全に生きる上で大事なんだなあと思いましたわ。
ゴミを捨てたあとで、イタリア料理屋さんでランチを食べた。
しみじみ美味しいなと思いました。